「病院のやり方についていけません」
「看護部の考え方は現場を見ていません」
病院や看護部の方針にしばしばこういう声を耳にします。
「現場を知らないからこんな方針が立てられるんだ」「患者さんや家族が置き去りになっている」
看護職を続けていると、組織に対してこんな思いを抱くことは一度や二度はあると思います。
私自身、こんな風に考えたこともありますし、今は管理職としてスタッフからこういう言葉を耳にします
自分が大事にしている事と組織が目指すものがズレていないか
なぜこのような考えや言葉が出てくるのでしょうか?
答えは、自分が目指すものと病院・施設という組織が目指すものが「ズレ」ているからです。
「上の人は現場を知らない」と心で思ったとき、一つだけ考えてみてください。
「自分が病院や看護部の理念、方針をどれだけ理解しているか?」と。
「ズレ」を感じる前に「知ること」が必要
私の職場では、正直なところ病院や看護部の方針と言ったものが見えずらい環境にあります。
病院のホームページを見ても、大概は施設概要ばかりで、経営理念や運営方針はそれなりに深く検索していかないとたどり着きません。
(実際3~4回クリックしてやっと出てきました。)
主任以上の管理職になってくると、年に何回かはこういった情報に触れる機会があると思います。
しかし一般職レベルの看護師さんでは年に一回、あるかないかくらいでしょうか?そしてそこに興味を持つ人も左程多くはないはずです。
ですが、働く上で「組織としての方針」を知っているかいないかは、大きく影響していきます。
看護師としての自分と、組織人としての自分をどう自覚しているか
私の実感として、「看護師として仕事に一生懸命になる人」は沢山いますが、「組織人として仕事に一生懸命になる人」はあまりいません。
それは「何を求められているかを意識せずに、自分のやりたいことだけに注力している。」状態です。
病院にしろ、施設にしろ、クリニックにしろ、働いている上でどこかしらの組織に所属していれば組織としての役割が出てきます
どんなに看護師として頑張っていても組織貢献につながらないと評価されにくいのは事実です。
「組織」と「自分」が一致すると、仕事にやりがいもでてくる
仕事のやりがいにおいて、重要な視点の一つに「貢献度」と言うものがあります。
貢献度の高い仕事ほど、達成感が高くやりがいも感じます。逆に達成感が高くても貢献度が低いとやりがいも感じにくい事があります。
貢献度を高めるには「自分が何を求められているのか?」を把握しておくと良いです。
「自分が求めているもの」と「自分が求められているもの」が一致することを探してみると良いでしょう。
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